結婚式の二次会の幹事を任された人がまず悩みがちなのが、当日のスケジュールです。そもそもどんなイベントを含むべきなのか、幹事は当日どんな仕事をするのか、はじめて幹事をするならわからなくて当然です。ここでは、結婚式の二次会を滞りなく進めるために、必要な情報をまとめました。当日を心配なく迎えられるように、ぜひご参考にしてください。
目次
二次会の事前準備と当日の仕事内容
結婚式二次会の幹事となったら、当日やることはいろいろあります。幹事内でやることを分担して、当日トラブルが起きないように事前に準備しておかなければなりません。まずは、幹事が行うべき代表的な仕事内容をチェックしましょう。
二次会当日のプログラムを決め進行する
二次会幹事の仕事として外せないのは、二次会のプログラムを決め、会を進行させることです。重要なのは、やはり新郎新婦のスピーチと余興でしょう。二次会しか参加できない人のために、スピーチは結婚式本番と同じくらい心を込めた素晴らしいものにしたいものです。
そして、もちろんここで乾杯の音頭をとります。ここは新郎新婦共通の友人が担当するのが一番後腐れないでしょう。
また、自由度が一気にアップする二次会だからこそ、ゲストによる余興も外せません。ただ、もしも余興を練習する時間がない場合は、代わりにゲストみんなで楽しめるゲームを行うのもよいでしょう。新郎新婦にまつわる早押しクイズや、懐かしの写真を使ったパズルゲームなど、発想は無限大です。
ただ料理を食べて話すだけでは味気ないですから、アイディアを出し合いながらおもしろい出し物やゲームを考えてみましょう。あまり話したことのないゲスト同士でも、このゲームをきっかけにしてコミュニケーションが弾むかもしれません。準備に時間をあまり割けない場合は、ビンゴゲームもよいかもしれません。
また、新郎新婦の入場・退場も忘れてはいけません。結婚式ほど豪華ではなくてよいですが、新郎新婦が主役の会ですから、会にメリハリを付けるためにも入場・退場の時間をきちんと設けておく必要があります。
二次会に取り入れたいことが決まったら、タイムスケジュールを組む必要もあります。こちらは後ほど詳しくご説明します。
結婚式二次会の会場選び
会場を選ぶことも幹事の重要な仕事です。会場には「結婚式二次会コース」「イベント貸切コース」を用意しているレストランやバー、カフェなどがよく利用されています。何度も二次会を行っているためノウハウがあり、準備をまるごと店に任せることもできるので便利です。当日の会場準備や撤収作業まで手伝ってくれるケースもあり、タイムスケジュール作りのサポートをしてくれる場合もあるようです。
借りる会場の規模や参加人数によって、会費が変わることには注意しておきましょう。カジュアルなお店なら3,000円前後で済む場合もありますし、高級なお店なら1万円以上かかる場合もあります。貸切時間によっても変わってきますし、予算内に収まるようなお店を選ぶ努力も必要です。お店の人とよく話し合い、適正な価格で予約してください。
なお、こじんまりしたアットホームな二次会にしたい場合は、家でホームパーティを開くケースもあります。予算的な問題もありますから、事前に新郎新婦の要望を聞いておきましょう。
進行例を参考に!二次会のタイムスケジュールの作り方
意外と作り方のコツが分かりにくいのがタイムスケジュール。ゼロから作るとなると困ってしまいがちです。時間がない、とにかくお手本を参考にしたいという方のために、具体的な進行例とともにスケジュールの組み方を解説します。
二次会の所要時間は2時間程度が人気!
結婚式の二次会は、だいたい17時~18時頃にスタートするケースが多いようです。所要時間は2時間程度が人気で、20時前にはお開きになるスケジュールなら、参加者も増える可能性が高いでしょう。あまり長時間お店を貸し切ると費用も高くなり、デメリットが大きくなります。
おすすめタイムスケジュール1
タイムスケジュールを細かく決めて効率よく進行していくことで、延長料金を支払わなければならなくなるリスクを減らせます。まずは1つ目のタイムスケジュール例をみていきましょう。
- 17:00 幹事集合
17:30 受付開始
17:50 開会の言葉
18:00 新郎新婦入場
18:10 代表者のスピーチ
18:25 食事スタート
18:40 余興①
18:50 余興②
19:00 歓談
19:30 新郎新婦の挨拶
19:45 撤収
20:00 新郎新婦によるお見送り&ギフト贈呈
こちらはとてもスタンダードなタイムスケジュールです。これなら17:00~20:00の3時間貸し切るだけでよいですし、イベントに無駄がないので参加者もストレスなく楽しめるでしょう。結婚式のよいとこ取りのような内容なので、二次会だけ参加する人も満足感を感じてくれるはずです。
おすすめタイムスケジュール2
二次会でもケーキ入刀をやりたい、全員で集合写真を撮影したいという場合にはこのようなタイムスケジュールもおすすめです。
- 17:00 幹事集合
17:30 受付開始
18:00 新郎新婦入場
18:05 あいさつ&乾杯の音頭
18:10 ケーキ入刀
18:25 歓談
18:50 思い出DVD上映
19:10 歓談
19:30 集合写真撮影
19:50 あいさつ
20:00 撤収
20:10 新郎新婦によるお見送り&ギフト贈呈
余興やゲームで盛り上がるよりも思い出の時間を共有したい場合は、こうした構成にするほうが、満足感が高まるはずです。
どちらのタイムスケジュールを選んだとしても、大切なのは「全員が楽しめるかどうか」ということ。新郎新婦とよく話し合い、最適なスケジュールを組みましょう。
スムーズな進行ポイント
二次会当日は、何かしらの問題やトラブルがおこることもあるものです。どんな問題が起きても焦らず対処できるように、スムーズな進行を可能にするポイントをみていきましょう。
幹事のなかでの役割分担は必須
複数人が幹事を担う場合、それぞれの役割分担をきっちりと分ける必要があります。「ゲストへの通知」「会場側とのコンタクト」「余興やゲーム担当」など、おおまかなジャンルでよいので分担を分けておくべきでしょう。
そうしておかないと、それぞれの役割に責任感が持てなくなり、「当日ギリギリなのに何も準備できていない」ということが起こる可能性もあります。「自分は〇〇担当」と分かっていれば、ほかの人に業務を任せきりにしてしまう恐れもありません。まずは役割分担だけはしっかり決めましょう。
また、幹事のなかで1人リーダーを決めておき、それぞれの役割がきちんと計画どおりに進んでいるかを確認するようにしておくと安心です。一生に一度のことだからこそ、幹事は新郎新婦のために万端すぎるくらいの準備をして当日を迎えたいところです。
当日までの綿密なスケジュールを立てて、「1ヵ月前までに何をしておくべきか」「2週間前までには何をするか」などがすぐに分かるようにし、少しでも遅れが生じたらすぐに対応できるよう準備しましょう。
歓談時間に余裕を持たせる
余興やケーキ入刀、ブーケトス、思い出動画…せっかくだからと、ついついたくさんのイベントをスケジュールに入れてしまいがちです。しかし、これが意外な落とし穴。イベントを消化することに必死になってしまい、歓談時間が削られてしまうのです。
レストランやバーを貸し切っているのにもかかわらず、食事の時間がまったく取れなかったり、久しぶりに会う友人たちとまともに話もできずに終わってしまったりする可能性もあります。「少し時間を取りすぎかな」と感じるくらいがちょうどよいでしょう。歓談の時間には余裕を持たせて、スケジュールを立ててみてください。
タイムキーパーを用意しておく
いざ二次会が始まると、非日常な空気感についテンションが上がってしまい、羽目を外しすぎてしまう人も出てきます。しかし、幹事全員が羽目を外してしまったら、時間の感覚を気にする人がいなくなってしまいます。
常にタイムスケジュールや残り時間を気にするタイムキーパーの役割を決めておき、スケジュールが押さないように前もって準備しておくと安心でしょう。
全員が酔っ払ってしまいスケジュールが押した結果、時間の超過料金を払わなければならなくなったという方も少なくありません。冷静に会を進行させることの大切さを忘れないようにしましょう。
【まとめ】参加者全員が楽しい時間を過ごせるようスケジュール作りは万全に
タイムスケジュールを作ったり、滞りなく当日の予定を進めたりしていくのは大変なことです。そのため、当日の仕事はもちろん、事前の綿密な準備も重要です。新郎新婦にとっては人生に一度だけの素晴らしい時間ですから、そんな時間が続くように、また参加者全員が楽しい時間を過ごせるように、スケジュール作りは万全にしておきましょう。